マンドリンって値段によってなにが違うの?
そんな疑問を持たれたことはないでしょうか?
マンドリンは価格が6~7万円から、高級なものでは数百万円のものもあります。
どの楽器も一見同じような姿かたちをしているのに、なぜいろいろな価格のマンドリンがあるのか、初心者の方にも分かりやすく解説していきたいと思います!
①材料
第一に、材料となっている木材の違いです。
マンドリンやギターなどは、使用されている木材の種類・品質によって響きが大きく左右されます。
例えば高級料理には高級食材が使われているのと同じように、高級なマンドリンには高級な木材が使われています。
「材料」は楽器の価格を決める一番重要な要素と言えるでしょう!
マンドリンのボディ(丸い部分)によく使用されるメイプル材は、上質なものになると「虎杢(とらもく)」と呼ばれる縞模様が出るのが特徴です。
②「量産品」or「手工品」
マンドリンは工場などで作られる「量産品」と、職人が手作業で作る「手工品」に分けられます。
量産品は「初心者向け」「ビギナー向け」楽器として販売されることが多く、マンドリンでは10万円程度までの価格帯のものがこれに当てはまります。
対して手工品は職人が一つ一つ手作業で仕上げるため、高品質であり、まさしく「一生モノ」と呼べます。マンドリンでは20万円前後の価格帯から、高級なものだと100万円以上になります。
手工品は職人それぞれのこだわりが詰め込まれていて音色も見た目もバラエティー豊か!
お好みの音色を見つけるのも楽器の楽しみの一つです。
③工程
皆さまはマンドリンのボディがデコボコしているものを見たことがあるでしょうか。これは「彫り込み」と呼ばれ、ボディの強度を保ちつつ、薄く軽くすることで楽器を響かせやすくする工夫です。
彫り込みあり↓
彫り込みなし↓
手工品の比較的上級モデルになると、このように「より良い音を出すための工夫」が随所に施されています。
他にも装飾が豪華になるなど、見た目にわかりやすい違いもあります!
豪華な装飾の一例↓
大きく見える白い部分、ステンドグラスの様な部分はともに貝殻が材料。楽器の装飾によく用いられます。
他にもいわゆる「オールド」「ヴィンテージ」と呼ばれるマンドリンには、その希少価値や歴史的価値から高値が付いているものもあり、中古の楽器はコンディションによっても値段は様々です。
価格によって何が違うのかを知っていれば、楽器を選ぶときに役に立つこと間違いなし!
参考にしていただければ幸いです!
イケガク取り扱いマンドリンはこちら↓
筆者 名取