クリップチューナーに頼らないチューニング ~虎の巻~
今回はクリップチューナーに頼らず、楽器の弦同士でチューニングを合わせる方法をまとめた、まさに「虎の巻」! 具体的な方法は各YouTube動画でご説明していますので、併せてご覧ください!
どれもマンドリンの上達には必須のスキルですので、全編チェックするのがおすすめです!
前回をご覧になっていない方はこちらから↓
【初心者向け】クリップチューナーに頼らないチューニング ~基準音編~ - イケガク スタッフブログ
【目次】
①副弦(2弦)がずれてしまったら
マンドリンは同じ音の弦が2本ずつ張られた「複弦楽器」ですが、そのうち構えた時に上にある方を主弦(1弦)、下にある方を副弦(2弦)と呼びます。
まずは主弦をチューニングし、次に副弦と同時に鳴らして合わせていきます。
だんだんと副弦の音を上げていき、音のうなりがなくなったらOK!
もし副弦のチューニングを上げすぎてしまったら、1度下げて再び上げ直しましょう。
②開放弦と7フレット 実音チューニング
マンドリンは7フレットを押さえた音と、隣の弦の開放(何も押さえないで鳴らす音)が同じです。
・G線の7フレット=D線の開放
・D線の7フレット=A線の開放
・A線の7フレット=E線の開放
これを使うと、弦同士でチューニングをすることができます!
③オクターブチューニング
次はオクターブ上の音とチューニングする方法です。
他の方法と違い、同じ音ではなく1オクターブ上の音と合わせます。
・G線の開放→D線の5フレット
・D線の開放→A線の5フレット
・A線の開放→E線の5フレット
多少の慣れは必要かもしれませんが、根本的な合わせ方は同じ!
こちらも音のうなりがなくなるように合わせていきます。
④ハーモニクスチューニング
特定のフレットの真上を指で軽く触れながら弦を弾くと、「ポーン」というような高音が出せます。これは「ハーモニクス」と呼び、演奏だけでなくチューニングや駒合わせにも必須の奏法です!
・G線の7フレット=D線の12フレット
・D線の7フレット=A線の12フレット
・A線の7フレット=E線の12フレット
このチューニング方法は左手を押さえっぱなしにしなくていいので、スピーディにチューニングすることができるのが利点。
どれか一つだけでなく、いろいろな方法でチューニングすることで、耳が鍛えられるのと同時にチューニングの精度も良くなります。
まずはハーモニクスで素早く合わせ、次に実音やオクターブでチェックするのがおすすめです!
最後までお読みいただきありがとうございます!
チューニングが上達すれば演奏も良くなること間違いなし。(加えて、なんとなく上手そうに見られるかも…?)
ぜひチャレンジしてみてください!
筆者:名取 建(なとり けん)