クボタピックの誕生!
しかし、その後ヤマハは生産を中止。10数年が経過しても各方面からのご要望は根強くありましたがそれに代わるピックは生産されませんでした。メーカーや商社が作らないのであればと、そのご要望にお応えし弊社イケガクが製作に乗り出しました。予想はしていましたがその道のりは容易なものではありませんでした。
素材と厚み、そしてすべり止めの役割をする表裏のデザインバランス、何度も試作を繰り返し3年が経過しようとしていました。
そしてとうとうその時がやってきました。新しい試作ピック数種類をご試奏いただきましたが、いつものように先生の表情も曇ったご様子でした。
が、数分弾かれたのちに、「うん?音色が変わりましたね」と晴れやかな表情に。
そして「いいですね〜!」のお言葉。とうとう完成したのでした。
久保田先生の妥協を許さない拘りと、必ずご要望にお応えすることをコミットし作り続けた弊社の根気が実を結んだのです。
P.S. もうお分かりだと思いますが、クボタピックはカット面が滑らかになったときに本当の音を奏でます。ぜひお試しください!
(担当:國分)