イケガク スタッフブログ

マンドリン・ギター専門店「イケガク」のスタッフによるブログです。新着情報やイベントのご案内、マンドリン・ギターに関するお役立ち情報などお知らせしていきます。

「ダンピット」で楽器を守る!

少し前までは真夏のような暑さが訪れていた気がしますが、ここにきてすっかり涼しくなってまいりました。
季節の変わり目は体調管理が大切ですが、楽器の管理も大事です!

乾燥している状態が続きますと、楽器の木材から水分が抜けてしまい、木が収縮します。
すると、ネック部分のフレットが指板からはみ出したり、表面板・指板等にひび割れが
生じてしまうことがあります。
特に冬場は乾燥するので、注意が必要です。

・乾燥する場所に楽器を置かない
・弾かない時はこまめに楽器をケースにしまい、フタを閉める

という対策が重要ですが、楽器ケースの中の湿度を整えるのもポイントです!
そこでおススメが楽器専用加湿用品「ダンピット」!
今回は、このダンピットのご使用方法をご紹介いたします。

(1)ご購入頂きました状態では、リング部分と本体のチューブ部分に分かれておりますので、
リングを本体に通します。

リングを頭までもっていきます。

(2)本体を水道水で濡らし、チューブの中にあるスポンジをしっかりと湿らせます。

写真のように水に沈めてもよいですし、流水でもOKです!

(3)全体が湿りましたら、水滴が垂れない程度に絞ります。

(4)本体表面の水気を拭き取ります。

ダンピットを軽く振っても水が飛ばない程度になりましたら、大丈夫です。

(5)リングのついている方を上にして、楽器のサウンドホールに差し込みます。

「水に濡らしたものを楽器の中に!?」と驚かれるかもしれませんが(私も最初はびっくりしました!)、
内部のスポンジが水分を保持してくれますので、しっかりと絞って表面の水を拭き取っておけば、
楽器に悪影響を与えることはありません。

リングがサウンドホールのフチに引っ掛かるように差し込めば、完了です。
楽器ケースのフタは必ず閉じて、しまってください。

ダンピット内部の水気が切れましたら、その都度(2)〜(5)を繰り返して下さい。
特に乾燥が激しい時期は、2〜3日でカラカラに乾いてしまうことがあります。
(それだけ、楽器が水分を求めているということですね!)

「ミュージックモイスチャー」と一緒に使えば、ベストの湿度状態を常に保つことができますので、
さらにおススメです!!

★ご使用上の注意点★
*ダンピットは乾燥している時のみ、使用して下さい。
湿気の多い季節や環境で使用しますと、過剰に加湿してしまい、
金属部分のサビ・カビ・ニオイの原因になることがあります。
*演奏する時は、ダンピットを外して下さい。
*水滴により楽器内部を汚すおそれがありますので、水が垂れないようによく絞ってご使用下さい。
*使用しない時期は、ダンピットを温度差の少ない所で保管して下さい。
内部のスポンジが変化して、細かく割れてしまうことがあります。


人間が体調管理に気を使う時期は、楽器にとっても管理が大変な時期です。
逆に、人間が過ごしやすい環境ということは、楽器にとってもラクな環境ということですね。
ぜひご自分のペットや子どもだと思って、楽器もかわいがってあげて下さい!!

(更新者:鳥居)