【初心者向け】駒がずれてしまったらーマンドリンの駒解説ー
マンドリンの駒は音程や弾きやすさに直結する非常に重要なパーツ!
今回は初心者の方向けに駒に関する必須知識を解説していきます!
【目次】
①駒とは?
「サウンドホール」と呼ばれる穴の下にある弦が乗っているパーツで、「ブリッジ」とも呼びます。
基本的に白い部分は牛骨、黒い部分は黒檀(こくたん)と呼ばれる木で作られます。
駒は楽器に接着されているのではなく、弦の張力だけで楽器に付いているので、実は手で簡単に動かすことができます。
これにより、駒を動かすことで音程を調節できたり、駒自体の調整・交換がしやすかったり、様々なメリットがあります。
※ヴァイオリンなどの駒も同様です。
また、駒をよく見ると横一直線ではなく、少しデコボコしているのがわかるかと思います。
これは弦長(ナットから駒までの長さ)を弦ごとに調整することで、音程をより正確しているためです。これがないと、ハイポジションにいくにつれてどんどん音が高くなったり、あるいは低くなったりしてしまいます。
ピッチ補正とも呼び、エレキギターなどでも同じ仕様をしています。
駒の形状は楽器の種類や弦の種類によっても変わり、例えばマンドラの駒はマンドリンとは全然違う形をしています。
駒と弦が触れている溝の部分はとてもデリケートで、汚れやほこりが入ったりすると音の響きが悪くなることも…
駒には普段はあまり触らないようにするのがおすすめです!
②駒がとれてしまったら
ほとんどの方は駒が取れないよう、弦交換の際は1本ずつ交換していると思います。
しかし、なかには「弦を交換しているときに、うっかり駒を取ってしまった!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなときはこちらの動画をご覧ください!↓
駒が取れてしまったときは動画を参考に、落ち着いて元の場所に戻してみましょう!
③はじめての駒合わせにチャレンジ
「チューニングしても弦を押さえるとズレている気がする…」
そんなときは駒の位置が正しくない可能性があります。
※駒は特に触らなくても弦の張力や摩擦で、少しずつですが自然と動くことがあります。
動画を参考に、駒の位置合わせに挑戦してみましょう!
この駒の位置合わせをイケガクでは「駒合わせ」「ブリッジ合わせ」と呼んでいます。
駒が上(サウンドホール側)に行くと弦を押さえた時の音が高く、反対に下(テールピース側)に行くと低くなります。
最初はチューナーを使いながら、少しずつ動かしてみましょう!
④最後に
駒はとても大切なパーツで、マンドリンと駒合わせは切っても切れないものです。
イケガクでは駒合わせは無料で行っていますので、不安に感じることがあればお気軽にご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
筆者:名取 建(なとり けん)